2023年 新卒入社 /
タクシー運転手
お客さまとの関り方や福祉面での貢献に興味を持ち、入社を決意
【自己紹介】
出身は富谷市です。東北福祉大学・教育学部・中等教育専攻を卒業し、2023年4月に平和交通に新卒採用で入社しました。
タクシー運転手、タクシードライバー、タクシー乗務員など、色んな呼び方がありますが、私としては「運転手さん」と呼ばれるのが一番しっくりきています。
趣味はライブに行くことで、早めのシフトで15時までに仕事を終え、東京までライブに行くなど、推し活も楽しんでいます。
平和交通を知ったきっかけ、タクシー運転手に魅力を感じた理由は?
アルバイトと学校が忙しくて、3年の2月になっても思うように就活できていなくて焦っていました。そんな時、アルバイト先の先輩に就活イベントに誘われ、その運営会社のサイトに平和交通の採用情報が載っていました。
記事を見て、お客様との関わり方や福祉面での貢献に興味を持ったので、大学4年の4月に会社説明会に参加しました。その後、マイナビで平和交通を検索し、応募しました。
タクシー運転手になろうと決めた決定打は?
2つあります。
一つは、会社説明会に参加した時に仮内定を貰って嬉しかったことです。
他にも6社くらい説明会に行ったり面談しましたが決まりませんでした。私の専門とは異なる上に特殊?な企業ばかりを受けていました。日本文化に興味があったので、お守りをつくっている会社や着物の会社、神社の巫女さんとか(笑)。
卒論が忙しかったこともあって入社先をなかなか決められていなかったところ、ゼミの先生に「内定を貰ったのに連絡しなくていいの?」と言われ、私も、タクシー運転手になる実感が徐々に湧いてきていたので、2月に受諾の返事をしました。
2つ目は、日本の文化に関わる仕事がしたかったことです。小さいころから、父にお城や史跡に連れて行って貰っていて、日本文化に興味があり、社会科の歴史が好きでした。お祭りの音を聞いてワクワクするのと同じ感じです。
平和交通には「貸し切り観光コース」があって、運転手が勉強して、お客さまから予約が入れば観光案内ができるチャンスがあります。そこで日本文化を紹介できればと思って入社を決めました。
タクシーはよく利用していましたか?
タクシーには乗ったことがない、と言えるくらい全く利用していませんでした。色んなタクシー会社があることも知らなかったです。
運転免許は高3の春休みに取ったのですが、大学には自転車で通っていて、車の運転自体、2ヵ月に1回するかしないかでした。運転といっても5キロ先のスーパーといった近場で、行き先も固定されていましたし、運転が好き、というわけでもなかったです。
タクシー会社に入社することに関し、ご両親の反応は?
正直にお話しすると、母には、「え、新卒でなぜタクシーの運転手なの?」と言われました。私もそうでしたが、タクシー運転手は「おじさん」のイメージがあるのだと思います。父には「事故は大丈夫なのか?」と心配されました。
自分でも、その通りだなあ、自分が親でも「もっとよく考えなさい」と言うと思いました(笑)。
けれども、運転手を経験した今は、「自分で決めたなら好きにやればいいと思うけど、事故だけは気を付けてね」と言うと思います。
祖父母からも心配されました。「危ないのにどうしてやるの?」と。
けれども、祖父が私が運転するタクシーに仙台駅から乗ってくれて、そこから色々言われなくなりました。仕事として認めてくれたのかなと思います。私も乗せられて嬉しかったです。
両親も、もともと、私の考えを尊重してくれていて、最終的に、「大人なんだから自分で決めたらいいよ」と受け入れてくれました。
今では、「あなたの会社の車を見たよ」と好意的になってくれ、応援してくれています。
現在の主な仕事内容は?
お客さんを乗せて、目的地まで走る仕事です。安全・安心・迅速・快適にお送りすることが使命です。
乗せ方は2種類あります。
一つは、自分で走ると決めた道を走って、お客さんを拾う方法です。
もう一つは、予約です。会社に予約の電話が入って、配車指示に沿って迎えに行って乗せます。平和交通は、この予約本数が多く、安定しています。
タクシー運転手という仕事の魅力は?
- 完全に一人で仕事ができ、人の目を気にしながら仕事をしなくていいところです。
- そうでいながら、基本的な営業・接客力をつけることができます。
- 自分で決められることが多いところです。どこの道を走るかも、休み時間をいつ取るかも自由です。縛られたくない人に合っていると思います。
- 動いていて景色が変わるのが楽しいです。じっと座っていられない人に向いていると思います。
- 接客業で色んな年代の人と関われるところです。若い人から高齢者の方まで、色んな話が聞けます。今までの人生ではなかったことです。第三者に話を聞いて貰いたい人がたくさんいることに気づきました。誰かを亡くした話や恋愛話も。面白い人もいて話も面白くて楽しいです。
- 酒の肴になるところです。友だちとお酒を飲んでいる時に、友だちからも「最近面白い話はないの?」とネタを期待されています。
- 自分から話しかけないといけないと決まっているわけではないので、気持ちが楽なところがいいです。私は、話しかけるかどうかはお客さんの様子を見て決めています。感じの悪い態度だけは取らないよう気を付けています。
入社して半年のキャリアステップは?
入社してすぐの4月に研修を受け、自動車学校に通って2種免許を取りました。その後、タクシーセンターで試験を受けて合格し、「乗務員証」を貰いました。半月で取れました。
その後は会社独自の研修を受けました。町中を走ったり、お支払いの練習や地理の勉強等をしました。
5月からデビューしました。「失敗したらフォローするから。大丈夫だから行ってきて」と背中を押され、町なかを走り始めました。
研修の時に、上司や同僚(模擬お客さん)を乗せて走っていましたが、本当のお客さんではないため、正直、「私って、お客さん乗せれるの?」と不安でした。
初めてのお客さんは?
予約を貰っての配車で、柏木から仙台駅までと依頼されました。分かって貰っていた方がいいと思い、「初めてのお客さまなんです。何もかも初めてなんです」と伝えました。お客さんは優しくて、「とりあえず安全に行ってくれたらいいから」と仰ってくださいました。
今思えば、会社のなじみのお客さんで、上司が配慮してくれていました。ナビを使って無事たどり着き、「大丈夫だよ。がんばってね」と言っていただきました。
手も震えて、これを一日やるの?と思ったのですが、あれとあれよと言う間に6カ月目になりました。、まだ、慣れたの「な」、くらいで慣れたいとは言い切れないですが、「びくびくしなくて大丈夫」と思うようになりました。
運転手の1日の仕事の流れは?
❶出社して点呼を受け、言われた車(鍵と番号を渡される)のところに持ち物を持って行きます。
❷タクシー内の機械(決裁機、メーター、ナビ等)の立ち上げをします。
❸車体の点検をチェック表に沿って行います。エンジオイル、ウォッシャー液、ライト等です。
❹走る道を決めて発車します。走る道は自由で、私の場合は町中に出るようにしています。「天気がいいから山の方に行ってみるか」という日もあれば、「町中に行く気分でないから吉成に行くか」という日もあります。
どの時間帯にどんなお客がいてどの道がいいのか等、先輩からもアドバイスが貰えるので、道を決めるのは大丈夫です。
❺1日1回、ガソリンスタンドに行って燃料(ガス)を入れます。タイミングは自由です。
❻休憩(1.5時間)を含めて8.5時間で会社に帰ります。
❼車を洗い、車内清掃をして(10分~20分くらい)、機械の集計をして閉めます。
❽車を車庫か敷地に戻して、点呼室に行って日報を書きます。日報といっても、メモリーカードをPCに挿すと、走行距離、売り上げのデータが自動で出て、プリンターから日報が出てくるので手間はかかりません。
❾総売上から割引分を引いた入金額を出し、売上金を機械に入れます。
❿最後に、持ち物を返し、日報を提出して業務終了です。点呼室でかかる時間は、5分~15分程度です。
仕事で大事だと思うことや腕の見せどころは?
大事だと思うことは、人に思いやりを持つことです。お客さんとコミュニケーションをとり、安全に運転することを心がけています。
運転手としての腕の見せどころは、技術的には、プロならではのルート短縮や時間短縮です。それ以外にも、荷物を持ってあげたり、ちょっとしたことでも相手に合わせてサポートしたりすると喜んでいただけます。
「女性同士だと安心する」と言われることもあります。女性ならではの柔らかさを出せるといいし、言われると嬉しいです。
仕事で一番嬉しかったこと・やりがいを感じたことは?
私は観光客を乗せるのが一番好きです。仙台城までのお客さんを乗せた時に、お盆で混んでいて時間がかかった時に、青葉城のおススメのイベントや観光の話をしたところ、「行ってみます。ありがとう!」と言われたことが、ここ半年で一番嬉しかったです。
しゃべっていて「話が面白かった。またお願いするわね」と言われるのも嬉しく、やりがいを感じます。予約でよく呼んでくださるお客さんもいて、「こないだよかったから、また呼んだの。来てくれてよかった」と言われると気持ちが上がります。
私の場合、技術的なことで「早く着いてよかった」と褒められるのも嬉しいですが、人柄を褒められるともっと嬉しいです。
会社の魅力的なところ、働きやすいと思うところは?
- 困っていると、先輩が「なにを探しているの?」と助け船を出してくれたり、「今日は何で来たの?」等と気さくに話しかけてくださるところです。お菓子をくれたりもします。そのおかげもあって馴染めています。
- 会社から出るとチームプレーではないので、人間関係が楽です。一方、会社に帰ってくればアットホームで話す人もいるので孤独は感じないです。実際、孤独だと思ったことがないですね。
- 時間の融通が利くのも魅力です。来た時間から8.5時間働けばよく、自分の都合で出勤時間を決められます。しかも、出勤時間の変更は前の日に言えばOKで、他の人の仕事に影響がないので変更しやすいです。
- 私の場合は、ライブに行くのが趣味なので(絶賛押し活中!)、朝の5時に出勤して15時であがり、東京のライブハウスまで行って楽しんでいます。趣味や夢に向けた活動がある人におススメです!
ズバリ、新卒の給与は?
正社員としてしっかり守られ、収入も安定しています。
月の固定給+歩合ですが、固定給が高めなうえに、固定給以上に稼げたら、その分は追加で支給されるので頑張った分だけ報われます。
柔軟な勤務体制で働きながら、新卒からしっかりした収入を得られるところが魅力的です。
★詳細は、「採用情報」を参照ください。
今後の目標、夢は?
日本の文化や観光業に関わる仕事がしたいです。
例えば、「観光コース」を任されるようになりたいです。必要な知識を身に付け、観光客向けに案内できるようになりたいです。
インバウンド向けに、英語の勉強もしたいと思っています。
平和交通には、どんな学生が合っている?
- 人と話すのが好きな人です。完全に一人でPCに向かい、1日中データ処理をしていたい人は向いていないと思います。
- PC作業が苦手な人や、じっと座っていられない人。
- 好奇心旺盛な人。冒険心がある人。例えば、「この道よく知らないけど、早回りになるかも。行ってみよう」とか、「この道に行けばこんなお客さんがいるのでは、行ってみよう」、と思えるような人です。
- 人の顔と名前を覚えるのが得意な人。名前はともかく、同じお客さんを乗せることもあるので顔を覚えられるといいと思います。
- 夢の実現に向けて動いている人。時間の融通が利きながら、正社員として守られ、収入もしっかり入るので。
- 「推し活」に熱心な人。夢中になっていることがある人。休みは3日前でも取れます。実際、私も仕事が理由でライブをあきらめたことはないです。平日も堂々と行けます。
- 色んな人に会って人生経験を豊にしたい人。
- 自由に動けるので、自分の力量を試したい人。給与は安定していますが、頑張った分さらに収入がアップします。
タクシー運転手に興味を持つ学生の方へのメッセージ
時代は変わり、「タクシードライバーはおじさんだけの仕事ではないですよ!!」とお伝えしたいです!
平和交通では新卒採用に力を入れていて、女性を含め、若い人も即戦力として活躍できます。
自分の時間をしっかり持ち、仕事と趣味の両立をしながら稼げるところが魅力です。
将来、自動運転が出てきても、お話がしたくてタクシーに乗っている人や、高齢者さん等、ちょっとしたサポートが必要な人や観光タクシーもあるので、有人の強みは続くと思います。これから超高齢化が進みますが、特に、高齢の人は人が乗っていないと怖いのではと思うので、活躍できると思っています。