社長と理念

代表取締役 諏訪部 利夫

ホスピタリティと変革への勇気を持ち、地元から愛される
タクシー会社へと一緒に盛り上げていきましょう!

子ども時代~ものづくりと卓球と~

私は仙台出身です。子どもの時は、やんちゃくれな兄への反動からか、「真面目でいい子」でした。ものづくりが好きで、家にある工具で時間さえあればソリや弓を作ったりしていました。小学校4年生くらいからは鳥小屋も作ったり。プラモデルも大好きで、一晩中寝ないで夢中で作ったりしていました。
 
5年生から、近くの児童館で卓球をはじめ、毎日のように通って練習するようになりました。中学・高校でも部活で続け、好きで頑張って練習していたので強い選手になることができました。

国家公務員を経てIT系の経営者に

仙台商業高校を卒業して公務員になり、金融機関に出向して電算化を進める仕事をしていました。
ここでコンピューターの知識と技術を身に付け、30歳の時に起業しました。
 
主にゴルフやホテル・旅館のコンピューターのシステムをつくっていました。バブル景気の浮き沈みを経験して事業を縮小し、46歳の時に社長の座を専務に譲って会長になり、現場を離れました。
この時の、やり切れなかった経験やつらい思いが、今の経営や社員を大切にするポリシーにも繋がっていると思います。
 
 

起業家からタクシードライバーへ

バブル崩壊で挫折を経験し、3年ほど仕事から遠のいていたのですが、「これではいけない、社会の一員として働こう」と思い、自宅に近い平和交通に入社し、タクシードライバーになりました。49歳の時です。
 
4年くらいドライバーをしました。負けん気も強くて一生懸命頑張り、面白かったです。すべてに本気で、何事もコツがあるので、そのコツをつかむことに熱中していました。
私自身がドライバーを経験しているので、今も、タクシードライバーの気持ちがとても良く分かります。

座右の銘

座右の銘といいますか、好きな言葉は「本気」です。
「本気ですれば大抵のことができる。本気ですれば何でもおもしろい。本気でしていると誰かが助けてくれる」この言葉がとても好きです。
 
何事も、本気でやるからこそ面白く、つらいことがあっても乗り越えられるのだと思います。

管理職を経て社長就任へ

過去の苦い思いもあって最初は断ったものの、何度も声をかけていただき、ドライバー職を離れて管理職になりました。その後、グループ会社の社長の話も何度か辞退しましたが、北海道新幹線が開通して交通がスムーズになったこともあり、函館の方(相互交通株式会社)の社長を引き受けて北海道・函館に行きました。
 
そして、数年して仙台に戻って来て、平和交通の社長に就任しました。
その後、函館(相互交通)と仙台(平和交通)の両社の社長に就任し、今に至ります。
今は、函館と仙台を行ったり来たりしています。


 

基本理念、大切にしていること

【基本理念】人を愛し 地を愛し 社を愛す
【ミッション】地域の足となり目となり、小回りの利くおもてなしで仙台を元気にする。
【存在価値】地域の方達の身近な足として、お客さまを目的地まで安心安全にお送りする。
【会社運営で大切にしていること】
第一番は、社員を愛することです。経営理念そのものです。愛する社員が仙台の成長発展を願って誠心誠意仕事をすることで、地元を愛することにも繋がります。社員を愛して大切にするところから始め、地元から愛される会社に育っていくことを大切にしています。

地元の方から愛され信頼されるタクシー会社へ

「地元の人の身近な足として役に立つ」、「小回りの利くおもてなしで仙台を元気にする」ことをずっと考え、改善に努めてきました。
 
例えば、コロナ禍の時に、医師・看護師や患者さん、PDR検査受診のための移動手段が限られ、社会課題となっていましたが、不安もある中、体制を整えて率先して送迎を引き受け、大変喜んでいただきました。
 
地域密着への地道で継続的な努力により、地域のお客さまから愛され、信頼いただけるタクシー会社へと成長してきました。これからも「地域交通に欠かせない存在」として精進していきたいです。
 
 

ホスピタリティの魅力

タクシードライバーの魅力の一つは、タクシーという個室を持つことができ、「自分の世界」に入って仕事を進め、お客さまと接しながらしっかりとした収入を得ることができるところだと思います。
 
また、新卒採用に舵を切った理由でもあるのですが、ホスピタリティを発揮できるのも大きな魅力です。指名をたくさんいただいているドライバーも多く、AIの自動運転が出てきても、話し相手や柔軟なケアをするホスピタリティの需要は残ると考えています。
割合としては、自動運転VS人で3:7~5:5くらい。ホスピタリティの能力の高い人、お客さんの笑顔をつくれる人が必要とされるでしょうし、人間味の部分は需要があると思うので、そこを大事にしていきたいです。
 
新卒採用の皆さんと一緒にホスピタリティを高め、地域住民の方々のニーズに応え続けていきたいと思っています。
 
 

これからの目標や夢

最近はずいぶん改善されましたが、一番は、タクシー乗務員の地位やイメージの向上です。フレッシュで善意にあふれる皆さんと一緒に、より信頼され、愛され、自尊心が高まる職業にしていきたいです。ホスピタリティ、コミュニケーション能力の高さを武器に、お客さま・地域にとってなくてはならない存在になることを通じて叶えていきたいです。
 
 

若者に期待すること

平均年齢を大きく下げ、地位の向上や環境のリフレッシュに一緒に取り組んでいきたいです。
数年間、タクシー乗務員(現場)を経験した後、管理職にステップアップいただき、仲間を大事にし、乗務員との接点を強くして密に連携していけるしくみを磨いていってくれることを期待します。
また、勇気を持って常に新しいことにチャレンジし、変わり続けることに挑んで欲しいと思います。
 
他のタクシー会社と合計すると、年100人くらい仙台の乗務員数が減っていますが、弊社には毎年新入社員に入っていただくことで乗り越えていきたいと考えています。
 
お礼状が届くことも多く、お客さまからもとても感謝される仕事ですし、人間関係もいいのでぜひ入社いただきたいです。